今年最後のライブが終了。ヨレヨレになって家に帰り着く。近所で店をやっていたおばあさんが、田舎に帰るということでリハから観覧。とてもチャーミングな人だったが、驚いたのはその人の話す日本語の美しさである。僕らの話し言葉は日々いろいろなものの影響を受けて変わっていく。ああいう綺麗な日本語はそのうちなくなってしまうだろう。
ライブ後、出演者の木原氏と「ライブで自分さらけだす」ことについて話す。我々演者はそれぞれ自分のライブのイメージがあって、それから外れることを恐れるが、そんなもの気にしなくても自然体でやればちゃんと伝わるという話。特にコタンのような店ではその傾向が顕著になる。勿論、こちらに伝える力が備わっていればということだが。
昔は年輩の出演者を見て、「よくやるよな」なんて思っていたけれど、気がつけば自分がそう思われる年齢になった。ライブをとったら何も残らないわけではないが、ライブからしか得ることのできないものもある。そう思っているうちは続けられそうな気がする。