道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話

 えーと、もう10月ですか。相変わらず早いですね。今年もあと3ヶ月です。そんなことを言っているうちに、あっという間にヨイヨイの爺さんになってしまいそうです。まあ、ヨイヨイの爺さんになるまで生きられればの話ですが。
先日、息子の小学校の運動会がありまして、早起きしてお弁当を作って出かけました。幸い天気も良く、進行よろしく、無事に終わったのですが、グラウンドが狭いので、立ちっぱなしで観戦していたせいで、足がガクガクになってしまいました。
 しかし何ですな、子供の晴れ姿を写そうとカメラやビデオを持った親たちの陣取り合戦は実に熾烈なもんですな。私も立場上、その戦に参戦しなければならんわけですが、周りのお父さん・お母さん達の気迫にすっかり気圧されてしまいまして、満足な映像をとることができませんでした。というか、どうもそういうことに夢中になれんのです。これは性格ですかな。それとも歳のせいですかな。あと、学年ごとに発表されるダンスみたいなやつ、あれもちょっと苦手ですな。特に高学年になると「テーマ」みたいなものがあって、それがどうも胡散臭いんです。そんでもって、閉会式で6年生が立派な演説をしたりすると(みんながひとつになって成し遂げたとか、絆の大切さを感じたとかいうあれです)、もうなんか、ケツの穴が痒くなってしまうんです。こういう考え方はよくないですね。そういうのは絶対に子供にも伝わってしまうので、もっと純粋に感動したり、熱くなったりしなければならんと思うのですが、なかなかうまくいきません。ずーと世間をはすから眺めていたせいですかな。ひねくれた親を持った子供も可哀想です。
 しかし何ですな、子供っちゅうのは実に親の一挙手一投足をしっかり観察しとるもんでして、またそれをそのまま真似したりしますな。だからうちの息子は、すぐ「疲れた」とか「休憩」とか言ってゴロゴロしとります。言い訳けが多いとか、すぐに諦めてしまうとか、厭味ったらしい文句を言うとか、いちいち腹が立つ態度をとるんですが、よく考えたらみんな私の真似をしとるんですな。だから余計に腹が立つわけです。
 そのうち自我が芽生え始めると、きっとこんな親父みたいになりたくないと思うんでしょうな。そんでもって、強烈な反抗期を迎えるわけです。そしてその頃には、もう私にはそんな息子に対抗できる体力・気力は残っておらんのです。さてさて、どうしたもんですかな。