道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話

 何だかゴタゴタ続きで、疲れてしまった。疲れてしまったけれど、時間は待ってくれないので、やるべきことはやっていくしかない。僕は昔からマルチタスクが苦手で、ひとつ問題を抱えていると、それが終わるまで次の問題に手を付けない主義であった。一人で生きている頃はそれで何とかなったし、仮にそれで困ったことが起こっても、自分のせいなんだからと諦めることができた。しかし、家族を持つとそうも言っていられない。家族は「自分のせい」では済まされないのである。勿論、諦めてもらわないとどうにもならない部分は少なからずある。我が家の場合は、僕の不徳のせいで、たぶん他の家よりいっぱいある。
 いくつかの問題が通奏低音のように流れ続けている。そんな中で同時多発的なトラブルが発生したりすると、かなり精神的にしんどい状態が発生する。そんな時にはふと、逃げ出したくなることもある。逃げ出したって何かが解決するわけではないし、かえって精神状態が悪化するのは目に見えている。だから逃げ出したりはしていない。今のところ。
 ただ、旅に出たいとは思う。場所を変えて、距離を置いて、物事を眺めてみると、意外と違った視点が見つかったりする。逃避目的で旅に出るのはいかがなものかという意見もあるかもしれない。しかし、旅というのは「脱日常」であり(もちろん旅が日常な人もいる)、その行為そのものが既に逃避を内包しているのである。だからいいじゃないですか、そんなに怒らなくたって。
 先日息子に、ドラえもんに今一番出してほしいものは何かと訊かれた。その時は別にないな(つまらない親ですね。)とか返事をしていたのだが、今考えると時間を止める装置がほしい。何かに行き詰った時に、その装置でいったん世の中を止めるのだ。その間に気分転換をしたり、解決策を考えたり、覚悟を決めたりしてからまた時間を動かすことができたらどんなにいいだろう。勿論、しずかちゃんちのお風呂を覗きに行ったりはしません。銀行強盗もしません。だから神様(いや、ドラえもんか。)、どうか時間を止める装置を出してください。できれば、止めている間は自分も歳をとらないという機能がついていると尚いいです。あと、家族に見つからないように小型で、悪用されないように指紋認証機能も搭載してください。専用の牛革製のキャリングケースも付けてください。あ、待って、行かないで神様~!!(いや、ドラえもんだって。)
 日々、地道に生きていきます。