道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話

青春の爽やかさの象徴としての汗、あれはいったいどこに行ってしまったんでしょうね?お母さん。(「人間の証明」風に。)すみません、ちょっと暑くていろいろとネジが緩んでいます。汗を見て、爽やかさを感じるシーンはごく限られている。それはスポーツの汗と若者の汗である。スポーツは汗をかくのが当たり前であって、一流のアスリートたちが汗を滴らせながら真剣勝負をしている姿は見ていてすがすがしいものである。僕は特に敗れた者の汗が好きである。全身で喜びを表現している勝者の傍らで、茫然と下を向いているその顎から滴り落ちる汗は美しい。君はよくやったよ、次また頑張ろうじゃないかと声をかけてあげたくなる。まあ、本人はそれどころじゃないだろう。ああいう時、アスリートは頭の中で何を考えているんだろうか。敗因を分析しているのか、ただ「なぜ」が延々ループしているだけなのか、勝者への罵詈雑言をひたすら叫んでいるのか、それともスポンサー契約の打ち切りを心配しているのか。

若者もまた、汗が似合う。青春ドラマの主人公たちは大抵いつも汗をかいて走ったり、叫んだり、笑いあったりしていた。今の青春ドラマはどうなんだろうか。そもそも青春ドラマなんてものがまだ存在しているのだろうか。テレビを全く見ないのでさっぱりわからない。でも、若者が汗を流して何かに打ち込んでいる姿を見るのはいいものだ。・・・・年寄り臭いな。まあ、もう年寄りだからいいか。

爽やかな汗の共通点は、臭くなさそう、ベタつかなそうというイメージである。現実は決してそんなことはない。一流アスリートの汗だって、若者の汗だってみんな平等に臭いしベタつく。ただ、50過ぎの不摂生な生活をしているおっさんの汗とはやはり質が違うような気がする。彼らの汗を三ツ矢サイダーだとするならば、私の汗はたぶんもつ煮込みの煮汁である。いや、そこまでひどくないかな。せめて味噌汁くらいにしておこうかな。もうちょっと節制して、せめてすまし汁くらいはなりたいものである。

しかし、偏見かもしれませんが最近の若者は汗をかきませんね。かいているのかもしれませんが、素振りが見えないですね。みんなしれっとした青白い顔で歩いてますね。ああいう輩は、ひとまとめにして集団農場かなんかに放り込んで、ランニング一丁でひたすら鍬を振るってほしいですね。・・・やっぱり偏見ですね。すみません、もう言いません。