道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話

 スーパーマーケットという言葉から貴方はどんな光景をイメージするだろうか。明るくて広い店内、楽しげなBGM、棚に並んだ色とりどりの生鮮食料品、タイムサービスに集まる買い物客たち、威勢の良い売り子の声、レジから伸びる長い行列、そんなところだろうか。
 我が家から歩いて約3分という至近距離にあるそのスーパーマーケットは、それらのイメージから遠くはなれたものとして存在している。何といっても近いし、夜11時までやっているし、ありがたい存在であることに間違いはないのだが、何というか、華やぎというものがない。チェーン店としてのイメージが若干高級な部類に属するからなのか、それともその店に限ってそうなのかは分からないが、「さあどうぞ、楽しんでたくさん買い物をしていってくださいね」という意思が全く伝わってこないのである。引っ越してきた当時はあまりそういったことは気にならなかった。静かで空いていていいなと思ったくらいである。ではいったい何が変わってきたのだろうか。僕自身が慣れてきたということもあるが、最大の原因はそこで働いている人たちにあるような気がする。
 以前は正社員らしき若い男性もいて、レジ打ちをする女性たちも手際が良くかつ元気な人が多かった。それがいつの間にか、年配のスタッフばかりになり、レジはパートのおばさんだけになってしまった。そしてそれらの店員全体に覇気がないのである。商品を並べる人たちは極端に無口で、客が通りかかっても「いらっしゃいませ」とも言わない。レジのおばさんたちにいたっては、「○○円になります」という言葉さえろくに聞き取れない。これでは店に活気が生まれるわけがない。人件費を抑えるためにこういったメンバーになっているのかもしれないが、せめて一人ぐらいしっかりした店員を置くべきではないだろうか。そもそも、この店は売り上げを伸ばそうという意思があるのだろうか、そのうち不採算店舗として閉鎖されてしまうのではないかと心配になってくる。何といっても、近所にはそのスーパーマーケット一軒しかないのである。潰れてもらっては困るのである。
 昔、個人経営のスーパーマーケットでアルバイトをしたことがある。そこは店の売り上げが直接自分たちの収入に跳ね返ってくるせいか、皆売ることに一生懸命だった。表現の仕方はどうであれ、そういう意思を客に伝えることは、大事なことのような気がする。
 我が町の「ピー○ック」よ、もう少しがんばれ。