道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話

 会社の前にあったク○ネコヤマトの配送センターが移転(撤退?)して、空き地になった。その後、しばらくの間そのままになっていた。まあ、地価の安いところではないし、これは買い手が付かないのかと思っていた矢先、突然シートで覆われ、工事が始まった。その辺りは、最近巨大なタワーマンションが多いので、これはまたマンションだろうと思っていたら、小学校が建つという話が伝わってきた。そう言われてみれば、確かにこの辺りで小学校を見かけたことはない。マンションも増えているし、ベビーカーを押しているお母さんたちもよく見るし、確かに需要はありそうである。巨大なトラックが次々と吸い込まれていく。
 工事は着々と進み、覆いを掛けれた巨大な建物が姿を現し始めた。まだはっきりとはわからないが、何となく小学校らしくない。だって壁が斜めなのである。まるでお台場辺りにあるショッピングモールみたいだ。小学校といえば、やはり味も素っ気もないコンクリートの建物のイメージがある。デザイン性なんてものとは無縁である。そしてグラウンドがあり、体育館があり、端っこにプールがある。誰が見ても「ああ、これは学校なのね」とわかるようになっている。それが当たり前だと思っていたので、ちょっと面食らった。まあ港区だし、小学校ひとつとってもオシャレなのかもしれない。きっと、どこぞの高名な建築家かなんかに設計を依頼したに違いない。でも、公共施設だから費用は税金で賄っているんだろうし、このご時世でそういうのはちょっとどうなの、などと思いつつ眺めていたら、最近ついに覆いが外された。壁はやはり斜めである。そしてその壁はいろんな色の木の板をモザイクのように組み合わせたようなデザインになっている。そして細くて長いオシャレな窓が程よく配されている。ちょっとやりすぎじゃないだろうか。そして屋上には何やら妖しげなオブジェが取り付けられているのが見える。うーん、何かが間違っているような気がする。
 こんなオシャレな小学校に通うのは、やはりオシャレな小学生なのだろうか。彼らはきっと歩いて登校なんてしないのだろう。そして校内にはお迎え専用の車寄せがあって、そこに並ぶのはおそらく高級外車である。なんたって港区なのだ。オシャレなエリアなのだ。それでいいのだ。
 別に僻んでいるわけではありません。あれ、僻んでいるのかな。