道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話

今年も半分が過ぎた。今まではあまりそういったことを感じたことはないのだが、今年は文字通り「あっ」という間に過ぎてしまったというのが実感である。歳を重ねる毎に一年が早く感じるようになるというのはよく言われることだが、それを今、肌で感じている。
だからといって、何が変わったわけでもない。仕事が突然忙しくなったということもないし、私生活で大きな変化があったわけでもない。むしろ平穏な日々が続いている。だからこそ時間が経つのが早いと感じているのかもしれない。ここ二年くらいは子供が生まれて、子育てに追われていた。毎日といっていいほど予想外の事態に直面して右往左往していた。文字通り自分のことなど考えている暇がなかった。子供が二歳を過ぎた頃から、そんな生活も少しずつ落ち着いてきた。一日のスケジュールも、大体予定通りこなせるようになって、少し精神的に余裕が出てきたのが今年くらいからである。それで自分のことなんかも考えられるようになってきたのかもしれない。
最近子供の成長の速さに驚かされている。体も心もどんどん発達している。特に言葉を話すようになってからのスビードには、目を見張るものがある。それに比べ、自分はほとんど変化がないように思えてしまう。いまさら成長というのも変な話だが、やはりそれなりに日々を過ごした成果が見つからないと、不安になってくる。残り時間は決して多くないのに、お前はなぜぼんやりと過ぎていく時間を眺めているのだ、と自分を叱責したくなることもある。
安穏とした日々はもう十分すぎるほど味わったはずなのに、気がつくとやはりそれを求めている自分がいる。そんな生き方が体に染み付いてしまったのだろうか。それなら、やらなければいけないことや考えなければならないことがないかというと、これが結構あるんでございます。
時々、バイタリティーに溢れた人を見かけると、羨ましく思うことがある。それと同時に「いったいどこからそんなパワーが沸いてくるのだろうか?」と呆れてしまう。体力のことも勿論あるのだが、どちらかというと、心のスタミナの方に感心してしまうのである。いまさらそんな人間になれるとは思っていないのだが、爪の垢くらいは煎じて飲んでもいいのではないかと思う。
さて、残り半年。僕は何をやることができるのだろうか。できれば、それなりに満ち足りた気分で年の瀬を迎えたいものである。