道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話

 夏休みの季節である。小学校や中学校はもちろんのこと、幼稚園もしっかり夏休みがある。せっかく集団生活に馴染んできたのにと思わなくもないが、まあそういうことになっているのだからしょうがない。
 おまけに幼稚園で、夏休みはこんなこともあんなこともあって、とても楽しいものだと教えられてきたらしく、息子は夏休みを満喫する意欲満々である。しかし、残念ながら大人は一緒にずうっと夏休みというわけには行かない。ずうっと夏休みでもいいんだけれど、それは家族の危機を意味しているので、できれば避けたい。しかし息子はまだ友達と遊び歩く歳でもないので、ある程度親が夏休みを楽しませてあげなければならない。夏休みが終わって幼稚園に行ったら、自分以外はみんな楽しいイベントがあったなんてことになったら可哀想である。
 僕自身の夏休みの記憶というのは小学生ぐらいからで、そのほとんどが朝のラジオ体操と、昼間のプールである。ラジオ体操は近所のガソリンスタンドが会場になっていて、道すがら捕まえたカブトムシを見せ合ったり、ガソリンスタンドのコンクリートに石で枠を書いて挟み将棋をしたりして遊んだ。そして家に帰ると、今度はひたすらプールである。それ以外の記憶といえば、お盆に祖父母の家に泊まりに行ったことぐらいである。寝室に蚊帳が張ってあって、その中で転げまわって遊んだりした。
 そして中学になると、もう少しやるべきことが増えた。まず、夏休みの自由研究である。そして、恐怖の薬草採取(オオバコ採り)が待っている。どうも、これは僕の地元独特の文化だったようなのだが、薬の原料になるオオバコという植物(道端にいくらでもあった)を規定量採取し、乾燥させ、夏休みに明けに網に入れて学校に持っていくという意味不明の作業である。そしてそれを体育館のステージで一人分ずつ計量し、規定量に足りないと怒られるという、それはそれは恐ろしい光景が展開されるのである。いくらたくさん生えているといっても、全校生徒が一斉に採りまくるので、近所だけでは足りず、遠くの山の方まで出張したこともある。しかし、あの大量のオオバコが何に化けたのかは知る由もない。学校の用具等になったと信じたい。
 まぁ、息子がそんな夏休みを迎えるのはまだまだ先の話である。とりあえず、プールと小旅行ぐらいは実行しようかと考えている。