道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話(5月)

 昨年末に引っ越してきて以来、慌ただしい日々が続いていた。最大の懸案は、入居前に終わらせることができなかったキッチンのリフォームである。ギリギリまで可能性を検討していたのだが、どうにも納得のいく答えが出てこなくて、住みながらリフォームをするという決断をしたのである。それからというもの、いろんな店へ足を運んで検討を重ね、リフォーム会社とも何度となく打合せを繰り返して、どうにか子供の春休み中にスケジュールすることができた。大人だけならどうにでもなるが、子供がいて、しかもお弁当作りもしなければならないということになると、キッチンが使えないというのは非常につらい。だからなんとしても春休み中に終わらせてしまいたかったのである。
 経験のある人なら理解してもらえると思うのだが、リフォームというのは実に費用がかかる。しかも見積もりの明細を見てもいったい何でそんなことにこんなに金がかかるのかといった内容がテンコ盛りなのである。我々が希望する内容で最初に出てきた見積りは、開いた口が塞がらない程に高額であった。もともと軍資金に乏しい我々としては、何とかして少しでも価格を抑えたい。しかしやる以上は、自分たちの希望を諦めたくはない。そんなわけで実に様々な努力をして、「まあ、これなら・・・」という程度の価格に辿り着いた。
 それから商品を自分たちで手配したり、いろんな契約書にサインしたり、隣接する部屋の住人に挨拶回りをしたり、キッチンの物をすべて撤去してキッチンなしの生活の準備をしたりして、工事が始まった。妻と子供はしばらく実家に帰り、僕一人で工事中の部屋に寝泊まりすることになった。工事の過程でもいろんなことがあって、本当にクタクタになったけれど、何とかすべての工事が終わり、引き渡しの日を迎えることになった。まあ、もう住んでいるのに引き渡しというのも変な話だが。
 新しくなったキッチンについては、ほぼ満足している。しかし手直ししなければならない箇所は、まだ沢山ある。そうではあるけれど、ずっと仮住まいのような心が落ち着かない日々を送って来たので、ここらで一息ついて、しばらくは普通の生活を送りたいと思う。でも、なんとなくそうならないような気がする。・・・・・・・何となくだけど。