道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話

 よく不動産物件の紹介文などで「閑静な住宅街」とか、「落ち着いた住環境」なんて言葉を目にすることがある。東京は基本的に騒がしいところである。幹線道路沿いでは車の騒音や排気ガスに悩まされるし、繁華街では深夜まで人々の喧騒が絶えることがない。だからそういった言葉が売りになるのだろう。しかし、宣伝文句には必ず裏があるわけで、「閑静な住宅街」という言葉を翻訳すると、「繁華街が遠いから買い物をする際は不便ですよ。交通の便もあまりよくありませんよ。」ということになる。今僕が住んでいるところは、まさにそういった宣伝文句がぴったりの場所である。
 もちろん、住むにあたっていろいろとリサーチはした。どこの駅が一番近いか、スーパーマーケットやコンビニエンスストアは近所に何があるか、今までと比べて何が良くて何が悪いかといったことである。しかしながら、一番大事なのは物件そのものであり、気に入った物件であるならば、住環境についてはある程度目をつぶるのもやむを得ないといったことになる。また、実際に住んでみると新たな発見があったりして、「意外と悪くないじゃん」という結論になったりすることも少なからずある。
 さて、今の家に住み始めて半年近くが経った。実際に暮らしてみて感じていることは、「少し足をのばせば、いろいろと便利な所へ行けるが、近所で済まそうとすると、結構不便である。」といったところである。特に悩ましいのが、コンビニエンスストアがどれもこれも微妙に遠いという点である。ちょっとした買い物をするのでも、それなりの距離を歩かなくてはならない。そうなると期待するのが、「近くに新しいコンビニができないかな」ということである。実はすぐ近くに閉店したまま放置されていたコンビニらしきものがあって、最近そこが取り壊されて工事が始まった。密かに期待していたのだが、ただの住宅であることがやがて判明した。やはり無理かなと思っていた矢先、今度は別の場所で建て始めたマンションらしき建物の1階部分が、店舗のような造りになっているのを発見した。まだ内装が始まっていないので何とも言えないが、何となくコンビニっぽい気がする。コンビニかもしれない。コンビニに違いない。前を通るたびに覗いてみるのだが、一向に工事が進まないので余計に気になってくる。
 早く結果が知りたいと思う反面、淡い希望をもう少し抱いていたいという思いもある。悩ましい日々はもうしばらく続きそうである。