しんどい日々が続いている。砂を噛むような毎日である。胃がキリキリと痛む。仕事をしていても、子供の相手をしていても気が付くと違うことを考えている。
そんな日々がもう2ヶ月近くも続いている。状況は時が経つにつれて厳しくなっている。それでも歯を食いしばって日常生活を維持している。それをやめてしまったら、歯止めが利かなくなってしまいそうだからである。だから、なるべく普通にしている。でも、他人から見たら、妙に覇気がないように映るに違いない。
最近嬉しかったことは、息子の歯が抜けたことである。あと、運動会の騎馬戦で、息子が敵の帽子をひとつとったことである。そうやって考えると、子供というのがいかに僕の心を支えてくれているのかがわかる。生まれる前は結構クールだったけれど、今ではとても大切な存在になってしまった。うれしい反面、不安でもある。僕は彼に何を与えてやれるだろうか。そして、何を与えてあげられないのだろうか。
沈黙。
でも、それでも人生は続く。だから今日も朝起きて、電車に乗って仕事へ行くのだ。子供や妻と語り合い、眠りにつくのだ。そうやって暮らしていくしかないじゃないか。もっと辛いことに耐えて生きている人だっている。
自分にできることを、やるしかないのだ。それしかできないのだから。