道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話

 息子の七五三については、紆余曲折があった。数え年でやるのであれば昨年であったが、我が家はその時マンションの取り壊し、新居探し、引っ越し等でとてもそれどころではなかったので、満年齢でやろうということになり見送りとなった。そして、今年はどうかというと、やはり諸事情でバタバタしていたのだが、やらないわけにもいかないので、神社探しから始めた。
 そもそも、東京で賃貸暮らしをしていると、氏神様がどうだとかそういったことに全く無関心になってしまう。だから適当に近場の神社へお参りすることになる。初詣やお宮参りに行ったのは、取り壊されたマンションの近くの神社であったが、引っ越してかなり遠方になったので、今住んでいるところの氏神様を探すことにした。その結果見つかったのは歩いて10分ほどのところにあるなかなか立派な神社である。そこにすることに決めて予約を入れた。
 当日、近いので自転車で行くことにした。鳥居をくぐり、正面の拝殿に向かって右手奥に社務所がある。受付で訪いを入れると、穏やかそうな中年の男性が対応してくれた。しばらく待っていると、やがて装束を身に着けたその男性が現れた。つまり、その男性が神主だったのである。彼に促されて拝殿に足を踏み入れた。中は薄暗く、我々が座る席の前に3つの台が置かれ、右側に榊、中央にお守りセットの袋(箸とハンカチが入っていた。)、左側に御神酒がそれぞれ置かれている。その先の一段高くなったところがどうやら神棚らしい。御神酒がワンカップに見えるのは気にしないことにした・・・。席に座っているのは、我々と一人の老人だけである。その老人が何のために座っているのかは神主の説明でわかった。新車を購入して、車のお祓いに来たのである。かくして、わが息子は車と一緒に祓われることになった。
 無事祈祷が終わり、お守りセットをいただいて帰ろうとすると、先ほどの神主があわてて駆け寄ってきた。どうやら、間違えて女の子用のお守りセットを渡してしまったらしい。代わりに男の子用のお守りセットをもらったのだが、
それは拝殿に供えてなかったものである。きっと急いで社務所で祓ってきたのだろうと思うことにした・・・。
 自転車を漕ぎながら、僕は5年の歳月を思った。あれからもう5年も経ってしまったのかという思いと、まだ5年しか育ててないのかという思いが交錯する。いずれにしても、まだまだ長い道のりである。
 まあ、やってみるしかないか。