道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話

 忘年会シーズンである。忘年会の数が多い人は、交友関係が広い、仕事熱心である、ただもう酒が好きである、嫌と言えない性格である、家に帰っても居場所がない等、いろんな理由があると思うが、基本的には、飲み会というものが好きな人であることは間違いないと思う。赤い顔をして、大声で喋って、二次会も行って、カラオケもやって、終電で寝過ごして、ボロボロになって翌朝出社して、午後から回復してきて、夜には次の忘年会へ行くというような人は、まだまだ結構いるようである。僕はこのところ頻繁に職場が変わっているのだが、そういう武勇伝を語る人はどこにでもいるんだなあと実感している。
 僕は昔からそういった飲み会が苦手である。もともとあまり酒が飲めないし、酒を飲んだからと言って、話したくない人とは話したくないと思ってしまう。だから、仕事関係の飲み会の時は、いつも時計ばかり眺めていることになる。規模の大きい飲み会だったりすると、しばらく外に出てフラフラしていることもある。だったら最初から行かなければいいようなものだが、立場上、あまり付き合いが悪いと思われても差し障りがある。だから「これはいっとかないとまずいな」と思った飲み会にはなるべく出席するようにしている。
 ところで、酒を飲んで嫌なことを忘れたいという人がいる。まあ忘年会だってその一種である。僕はそういう飲み方はずっと好きではなかったけれど、最近少し考えが変わってきた。飲んだところで、嫌なことを忘れることはできないけれど、神経を少し緩めることぐらいはできる。そして、最近はそれが必要なんだと実感する時がある。何も解決はしないのだけれど、ちょっとふわっとした気分になれる時間があるといいなと思っている。だから会社の帰りにちょっと飲みたいなと思うことが結構ある。特に今の職場は、駅までの道が飲み屋街なので、そういった気分が助長される。だからと言ってフラっとその辺の店に入るなんてことはない。何といっても、外で酒を飲むのはお金がかかるのである。一晩で何千円というお金が無くなってしまうのは、やはりきつい。だから最近は、家で夜遅くに酒を飲む機会が増えている。もちろん、飲んでもせいぜい缶ビール一本ではあるけれど。
今年の僕の忘年会の予定は、会社で一回、自宅で一回である。まあ、こんなところだろうと思う。大変な一年だったので、自分に「ご苦労さん」と言ってやりたい。そして平穏な年の瀬を迎えたいと思っている。そうはならないと思うけれど。