道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話

 え−、ただいま怒涛の引継ぎ資料作成中であります。今年の3月に突然契約打ち切りの話を聞かされました。タイムリミットは9月末です。早い話が「クビ」でございます。「クビ」ではありますが、後任の人に業務を引き継がなければなりません。私が担当していた業務は非常に複雑で、かつボリュームがあるため、引継ぎ資料も膨大な量になります。はっきり言って、半年くらいで引き継げる業務ではないのです。しかし、期限を切られているので、その期限内でできるだけのことをしなくてはなりません。本当は馬鹿らしくてやってられません。「そっちが勝手にクビにするんだから、後のことは知らねえよ。好きにやりゃあいいさ。」と啖呵を切りたいところなのですが、それで迷惑をこうむる関係ない人々がいることを考えると、そうも言っていられないのです。そんなわけで、毎日、カレンダーを睨みながら、パソコンに向かう日々であります。
 そもそも、歌で食べて行きたくて、アルバイトをしながらライブハウスで歌っていた私が、少しでも多く収入をと思い、今の派遣の仕事を始めたのが、20代後半のことです。それから部署は変わっても、ずうっと同じ会社で仕事をしてきたので、何となくこのまま行くんじゃないかと思うようになっていました。特に今の業務を担当するようになってからは、ハードではありましたが、それなりに充実した日々を過ごしていたような気がします。昔は派遣なんてのんびりしたもので、法律や規制も緩かったのですが、ここ数年で次々と法律が変わり、派遣先の会社の態度もみるみる冷たくなってきまして、結果として突然契約打ち切りということになったわけです。
 そんな生活を続けながら、所帯を持ち、子供を作り、住宅ローンまで組んでしまいまして、すっかり会社員のような生活になっていました。そんなわけで、今回の契約打ち切りは、かなり精神的も経済的にもきつかったわけです。何とか次の仕事が見つかりまして、ほっと一息ついたのも束の間、今度は業務の引継ぎ作業に追われることになりました。胃の痛い日々が続いております。
 50を過ぎてから、人生がいろいろと慌ただしくなってきました。きっと今までのほほんと生きてきたツケが回って来たのでしょう。そして、この先はより険しい道のりになって行くかもしれません。それでもここはひとつ踏ん張って、人生を楽しむことは忘れないようにしたいと思います。だってそうしないと生きている意味がないじゃないですか。ねえ。