道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話

ユーチューバーが大人気らしい。そう言えば、ニュースなんかでも目にする機会が増えた。子供たちが学校でユーチューバーの真似をしたりしているという。今まで僕はユーチューバーというものにいいイメージを持っていなかった。彼らは動画を沢山再生してもらうことによって収入を得ているらしい。そのために随分と酷いことをしている人もいると聞く。彼らのほとんどは素人か素人上がりだと思われる。特に専門的な訓練を受けたこともない人たちが、動画をアップして、それを沢山の人が視聴するというのは、何となく違和感がある。もちろん、人気のある人はそれなりの魅力を持っているのだろうが、それでかなりの収入を得ているなんて話を聞くと、随分世の中も変わったものだと思ってしまう。というか、そんな遊び半分で大金持ちになったりする人がいるということが気に食わない。そんな風に考えていた。

ところが、我が家にもユーチューバー人気が到来した。妻と子供がとあるユーチューバーの動画を視聴し始めたのである。僕も最初は横目で見ていたのだが、そのうち一緒に楽しく見るようになった。改めてちゃんと見てみると、これはこれで大変な仕事であると思わされた。内容を考えて、自分で撮影して、それを編集してというのをほぼ毎日繰り返しているのである。しかもそう毎日毎日面白い出来事があるわけではない。でも、話がつまらなかったり、動画をアップする回数が減ってきたりすると視聴者が離れていく。視聴者が離れていけば、結果として収入が減っていく。そのプレッシャーに耐えながら、動画をアップし続けていくのはさぞかし大変なことだろうと思う。彼らに心の休まる時間はあるのだろうかと余計な心配をしてしまう。あまり長く続けられる仕事ではないような気がする。

そんな中、僕もお気に入りのユーチューバーを見つけて視聴するようになった。彼は中年で(でも年下)、特にルックスが良いわけでも話が面白いわけでもない。ただ、何となく魅力的なキャラクターなのである。そして、仕事の傍ら動画をアップしているというところに好感が持てた。

 ところが、彼が仕事を辞めて、動画一本で稼いでいくということを聞き、何となくガッカリしてしまった。きっとそういう視聴者が少なからずいたのではないだろうか。忙しい中で時間をやりくりして、家族サービスもしてといった普通のお父さんの奮闘ぶりを楽しんでいた人もいると思うのだ。アマチュアならではの魅力というものもあるのではないだろうか。