道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

(詳細はお店のHPでご確認ください)
 ライブハウス・コタン
 ホームページはこちら
          

道草な話

 今の職場はスーツ着用が必須ではない。というか、むしろスーツを着ている人をほとんど見かけない。IT関連の企業は以前からそういうところが多かったようだが、自分がそういう環境で働いたことがないので少々戸惑っている。仕事を始めてしばらくの間は何となくスーツを着ていたのだが、最近になって僕も私服で出社するようになった。何となく周囲の雰囲気に押された部分もあるが、直接のきっかけは冬用のスーツが現在1着しかなく、新しいスーツを買うのがもったいなかったからである。どうせ新調するのであれば、私服のほうが安くすむ可能性が高い。もちろん、安い店で買えばの話ではあるが。

 とりあえずまずは既存の服で済ませられないか検討してみる。1日、2日であれば何とかなりそうだが、1週間を乗り切るのは難しそうだ。長い間自分の服には全く無頓着だったので、昔からあるもので済ませていた。改めて見てみると、ちょっと今の年齢で職場に着ていくにはふさわしくないと思われるものばかりである。仕方がないので、少しばかり買い足すことにした。

 久しぶりに自分の服を買いに行って、改めて思ったのは、自分には本当に色のセンスがないということである。思えば若かりし頃から、それが原因で何度となく悲しい結果を味わってきた。さすがに年齢を重ねて、「安全な組み合わせ」はある程度理解できるようになった。しかし、店に並んでいる商品を眺めていて、「あっ、これいいな」と思うと、大抵「安全」から逸脱した色をしている。そしてついついそれを買ってしまうというところは全く成長していない。気が付いてみれば、昔と同じように「悲しい組み合わせ」が誕生するのである。

 ただ、昔と違うところは仕事用の服であるということだ。デートに行くわけでも、飲みに行くわけでもない。とりあえずきちんとしていればいい。というわけで、悲しい組み合わせが週に何度が登場することになる。改めて、スーツというのはセンスのない人間には実に便利であることを痛感いたしました。