道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話

 10月の初旬に親戚の結婚式があった。このところ親族の集まりと言えば葬式ばかりで、いい加減明るい話題が欲しかったので、久しぶりの祝いの席がありがたかった。都心のホテルだったので、家族3人、電車で向かった。

 友人の紹介で知り合ったという二人は、お互い大手企業に勤めていることもあって、なかなか盛大な式になった。滞りなく式は終わり、僕らはまた電車で家に帰ってきた。引き出物の中にカタログギフトがあり、検討した結果、ホットサンドメーカーを頼むことにした。以前からあったらいいねと話していた品物である。ネットから申し込めるということで、指定のサイトから注文したのだが、何ともシンプルなサイトで、注文しても受付メールも届かないし、発送状況も確認できない。まあ、カタログギフトなんてそんなものかと思いながら、そのうち忘れてしまった。

 月が替わったころ、そのカタログギフトの会社から注文した品物ではなく、手紙が届いた。何かと思って開けてみると、注文した品物が欠品してしまってお届けできないので、代わりの物を選んでほしいという内容だった。そして推奨品として別のホットサンドメーカーが紹介されていたので、それを頼むことにして、今度は添付のはがきで注文した。今の時代からすると恐ろしくフットワークの悪い会社だが、カタログギフトなんてこんなものかもしれないなと思っていたら、また月が替わったころ、次の手紙が届いた。頼み直した品物が入荷が遅れていて、来月のお届けになるとの内容である。今度は名前入りの丁寧な詫び状になっていた。僕はさすがに呆れてしまったのだが、同時に何となく楽しくなってきた。本当に来年になったら品物が届くのだろうか。いや、もしかしたら来月もまた手紙が届くのではないだろうか。今度はどんな内容がつづられているのだろう。そしてまた次の月にも詫び状が届くのだ。僕の想像の翼は限りなく広がっていく。そしてその次の月には何と・・・。

 この会社が潰れないことを祈らずにはいられない。