道草の友(シンガーソングライター・大久保雅永の日々)

ライブ情報: 4/13(Sat)open:17:30 start:18:00 ライブハウスコタン(20:00頃出演)

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 ライブハウス・コタン
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道草な話

 最近、通勤するサラリーマン達が、結構な割合で四角いリュックを背負っている。子供たちがよく背負っているスポーツメーカーのロゴが入ったやつと同じような形をしている。結構デカい。そして奥行がある。慎ましく暮らしている独身男性の家財道具なら、丸ごと入ってしまいそうな感じがする。

 中学生や高校生なら、「ああ、部活の道具とか入っているのね。じゃあしょうがないよね。」と思えるのだけれど、サラリーマンが何であんな巨大なリュックを背負って毎日通勤しているのか、僕にはサッパリ理解できない。僕も随分長いこと通勤生活を送っているけれど、あの巨大なリュックが必要かと言われると、全くそうは思わない。しかも不思議なことに、誰もがそのリュックをパンパンにしているのである。いったい何が入っているのだろうか。パソコンと書類とお弁当と水筒を入れたって、スカスカだと思うのだけれど。

 何でそんなことを気にしているかというと、とにかく邪魔なのである。皆気を使って、前に背負って電車に乗っているのだが、そういう問題ではない。軽く人一人分のスペースを占有している。人数的に乗れるなと思って電車に乗り込もうとすると、その巨大かつパンパンのリュックで押し戻されることも少なくない。だから不思議なのである。一体あの中には何が入っているのだろうか。何度か本気で聞いてみようと思ったこともある。まあ、我慢したけど。

 いろいろと想像を巡らせたのだが、最終的に僕が辿り着いた結論は、「敢えてパンパンにしている」である。あのタイプのリュックはパンパンの状態がかっこいいということになっているのではないか。そしてパンパンにして前に背負って満員電車に乗ると、目の前に人一人分程度の自分の空間が確保できるからではないか。そうすれば臭いオッサンの頭を気にすることもないし、スマホを見るにも快適である。そうだ、きっとそうに違いない。もしそうだとすると、余計に腹立たしいけれど。